40年B級文化を尋ねて

小田原交流パトロールの仲間、くろちーにさんとクラークさんが相次いで、日本を離れることになりました。ということで、一度ゆっくり小旅行を楽しもうとパトの仲間と千葉方面に出向きました。
キャンピングカーだけではないので、久々に早朝出発。メンバーは、くろちーにさんご夫妻、クラークさんご夫妻、そしてマイカー持参のKさんご夫妻、今日(3日)の仕事を終えてから駆けつけてくるとしさん。と僕ら夫婦。オット忘れてはいけない、クロチャンも一緒です。まずは、リアのデッカー部分に犬小屋(ケージ)を備え付けます。ちょっと段差がある場所、そして初めての場所でクロチャンはちょっと戸惑い気味・・・。上に上がることを拒みますが、くろちーにパパさんに抱きかかえられるようにケージに入れられました。
久々に『夏らしい』強い日差し。楽しい旅になりそうです。
車は、小田原厚木自動車道から東名高速に入ります。港北SAでトイレ休憩の後は、首都高速、東関道を3時間、快適に走り、10時30分に佐原に到着。きめらパーキングに駐車(500円/日 E140.30.7.330N35.53.15.860)。入り口の女性に船乗り場の場所を聞いて出発!!
町は古い家屋がしっかりと残されています。
小野川川下りは、駐車場のすぐ横手にあります。早速船に乗り込みますが、もうまもなく『ジャージャー橋』から水が流れるとのことで、舟を出さずに待機してもらいます。
昔はここには橋がなく、伊能忠敬さんのお宅から川の反対側へ水を供給する用水路のみだったとの事。当時は、オーバーフローしていた水が常時川に流れ込んでいたそうですが、時が過ぎ、橋がかかった今もその当時を懐かしみ『ジャージャー橋』として残し、30分に一度水が流れ落ちます。

さて、これから僕らは小野川を下って、利根川まで行きます。
柳の間を船は進みます。 水門の向こうは雄大な利根川
日本一の流域面積を誇る川だけあって悠々としています。 小野川のような小さな川が幾つも集まって
この大河を形成していくのでしょう
心地よい川面を撫ぜる風を受けながら約1時間の川遊びをした後、まず僕らが行ったのは与倉屋大土蔵。古く大きな土蔵の中では、この町の夏と秋に行われるお祭りの山車の写真と実物が飾ってあります。京都の時代絵巻の葵祭り、高山のからくり人形の山車も素晴らしいですが、佐原の山車の屋根の上を飾る巨大な装飾も素晴らしい物がありました。

与倉屋を出ると、時間は既にお昼時。船下りをした時に、この町の名物を訪ねたところ、ウナギとの回答がありましたので、山田本店を目指します。ここは、300年の歴史を持つ老舗のウナギ屋さん。
重厚な玄関を入ると、ぴかぴかに磨かれた廊下、そして2回にはきれいな個室が並びます。庶民のお昼には場違いな老舗料亭ならではの美味しいウナギでした。でも、価格はリーズナブルでした。
さぁ、おなかも一杯になったので、後半も行ってみよう!
でも、クロチャンが暑い車の中でかわいそうということで、くろちーにパパさんは別行動。クロチャンと街並みをお散歩。
僕らは、伊能忠敬記念館と東薫酒造、馬場酒造を見学。
馬場酒造で、僕の好きな明治の偉人、勝海舟の名を使ったお酒があったのでチョイス。
駐車場に戻り、入り口で売っている『醤油ソフト』を皆で少しずつ食べました。醤油のからさはまったく感じず、さっぱりした味のソフトでした。もし行く機会があればお試しあれ!
タイムトリップしたような佐原の町を出て、今日の宿泊地、茨城県波崎にある波崎シーサイドキャンプ場に向かいます。水郷を縫うように抜け、太平洋と利根川に挟まれた細い半島を突き進みます。
大きな風車が見えれば、もうそこは波崎の海岸。風車の真下に目指すキャンプ場はあります。今回僕らは人数も多いこともあり、コテージをチョイス。思った以上大きなキャンプ場で、コテージは第2キャンプ場の奥でした。
海岸を散歩したり、BBQの準備をしたり・・・。チャットを楽しみながら、美味しい日本酒を飲みながら・・・。

和洋間各1とロフト、そしてエアコン・TV・冷蔵庫・電子レンジや炊飯器、必要なもの殆どついています。
デッキには、BBQができるようなグリルがあります。でも鉄板は別にレンタルの必要あり。
そして、今回ご用意したお酒は、伏見の甘口『桃の滴』、結婚式の引き出物で頂いたドイツの白ワイン、そして上記の佐原で購入した日本酒。

BBQでおなか一杯。でも、その頃仕事を終えて新幹線&特急でこちらに向かっていたとしさんはその後一人手酌で・・・
波崎シーサイドキャンプ場は、施設のメンテもよいし、従業員の対応も良かったです。4日は国際トライアスロンの大会で、施設に直面している道路は通行禁止、ということでした。従業員の方が、わざわざ銚子に向かう道路のところまで車で先導してくれました。感謝です。
たまたまなのかも知れませんでしたが、多くの方のレポのように風が強い訳でもなく、本当に快適でした。泳ぐ泳がないを問わず海が好きな人は無条件にお勧めのキャンプ場です。
朝、集合写真をとって銚子探訪へ!

まずは『地球が丸く見える丘展望台』・・・、でも入り口には、(天気が良くないので)見晴らしは良くない旨の記述。
空は晴れていますが、かすみが強く犬吠崎の灯台も見えませんでした。でも、雄大な太平洋に波が幾重にも白く波打っている姿はとても美しいものでした。

駐車場に車をおき、島武水産を目指しますが、時間が早いので犬吠駅前の喫茶『かふぇ・ど・えがお』で時間をつぶします。

11時になったので島武水産へ!ここのお寿司がすごいことはこちらを!
大きさだけでなく味も申し分ありません。驚嘆の声をあげながら、皿を取りますが、それもだんだんスピードが遅くなります。
そして、みんな満足して外に出ました。
この後、一日乗車券を使い、銚子グルメツアーを繰り広げます・・・ってもうみんなおなか一杯の顔(爆)
さぁ、喰うぞ! ねたの大きさを見てください。シャリが見えません。
我が家夫婦2人で食べた量! 満足な面々
銚子電鉄に乗って、濡れ煎餅の柏屋を目指します。最寄駅は、本銚子・・・、でも駅からの道が分からない(爆)
暑い白昼夢、外を歩いている人も少ない中、数少ない方から道を聞きながら、延々と遠回りをして何とか到着
しかし・・・
到着した柏屋さん、既に煎餅の製造は終了。58秒の妙技を試すことは出来ませんでした。残念・・・。
しょうがありません、次なる目的地である観音駅の鯛焼きを目指します。
飯沼観音の境内前には、やはり名物のさのやも今日はお休み。だんだらの坂道を登り、大仏さんを見て、反対側の大通りに。
大きな鯛焼きの看板が観音駅です。駅の表示は目立ちません。あくまでも鯛焼き屋の看板なんです。
鯛焼きを買おうと思ったところ、上りの電車がホームに。僕らは慌てて電車に乗り込み、ミッションは出来ませんでした。
銚子駅まで行き、ヤマサ醤油の工場見学。日曜日は、工場は稼動はしていないものの、映画を見ればお土産に醤油がもらえます。
15分ほどの映画を見て、卓上醤油をもらって満足げに、中之町から観音駅まで歩きます。
途中個人の家に入ってしまうような細い路地を通ります。昔、こういう路地が多かったことを思い出します。
猫ものんびり散歩するようなレトロな銚子電鉄 鯛焼きが買えなかった人には電車の乗務員が届けてくれます
外川駅から駐車場に戻り、飯岡温泉で銚子名物お醤油(?)に浸かり、東京湾アクアラインを通って帰りました。
夜は記録的な大雨で杉並区などは大きな被害がでましたが、横浜町田ICから海老名SAまではバケツをひっくり返したような大雨。でも、小田原は殆ど降っていないということで、天候の難しさを感じました。
パブロさんもクラークさんも、日本を離れると思いますが、40年程前に多くの地方都市がこんなだったんです。そんなB級日本文化を忘れないでくださいね。