暴風房総を暴走
年末・年始のホームレス支援越冬炊き出しは、人数が例年の半分程度と少なく、拍子抜けをしてしまいましたが、それでも来なかった人が無事生活保護を受けたり、就職が探せたりして、のためだと自分に言い聞かせて、そんな自分にご褒美の旅。我が家もやっとお正月気分で、新春キャラバンに出向きました。同行者はいつものように、連れ合いと、F母娘。行き先は暖かい房総にしようといろいろリサーチして、南総里見八犬伝のゆかりの地を見にLet'sGo
炊き出しをしていても、1日の残りの18時間はぐだぐだという生活。そんな訳でキャラバン前の支度にもリキが入らず大ピンチ。おまけに天気予報は低気圧前線の通過に伴い、暴風と寒波に注意の予報。明日の夜からの暴風の中、アクアラインの通過は避けたいと、ようやく飲料タンクに水を入れ、身支度をしました。明日は帰り次第速攻で出発です。
6日は仕事始め。でもあいにくの氷雨の降る中でしたので、至急の仕事のみで15時に仕事を終わりにしようと社長からの嬉しいお言葉。
僕の場合は内勤なので、屋外で働いている人に少しだけ気を使い1時間ほど仕事をしていましたが、それでも16時に帰宅。
Fさん宅にTELして早めに出発しようと焦らせ、荷物を積んで16:45出発。
F娘は、年末から少し体調を薬師気味で、この日も少しグシュグシュ。
小田原厚木・東名を経由して横浜町田ICから16号線を快走。この道は、県庁や横浜地裁、横浜合同法律事務所に通ったり、寿に物資を運んだりするのによく通った道ですが、この車では始めて(?)だったかもしれません。
夕闇が終わりを告げ、漆黒の闇が迫ろうと言う中、横浜の夜景は美しさを増します。同乗者の歓声を聞きながらいくつかの橋を通過し、アクアラインを走ります。どうやらこの橋上で突風に煽られることはなさそうです。
体調不良のF娘が風邪薬を忘れたと・・・、そんな訳で木更津金田ICで高速を降り、巌根駅前で購入。目的地『ばんや』を設定すると、下道も高速も大して時間が変わりないので、そのまま下道を激走します。
1時間30分、快適なドライブをしてばんやの駐車場に入ると、多摩ナンバーのアスリートが停車中。「おっ!仲間か?」と思いましたが、残念ながらAK−MLのステッカーは見つからず。僕の不確かな記憶では、多摩ナンバーのアスリートはいなかったし、クローズドして団欒中でしたのでご挨拶はしないで我が家も夕食の準備に入りました。
本当はお雑煮の予定でしたが、急遽の出発でしたので汁を仕込む時間がなく、海苔餅に。連れ合いの実家で毎年搗いてくれる餅なので本当においしい!!
とのんびりしている間に雨が降り、風がだんだん強くなってきました。
ばんやの湯でお風呂を頂き、車に戻ると天気予報の通り、暴風は車を軋ませます。船酔いのような感じでバンクベッドで一夜を明かしましたが、夜が明けたらその風は勢いを増しています。
一抹の不安を持ちながら、まずは朝風呂。そしてそのまま食堂へ。
いつもなら朝取り寿司などがあったはずですが、この日は魚が取れなかったせいか、朝食定食のみとの事。

朝食会議の結果、結局『南総里見八犬伝』の旅はあきらめ、すぐ近くにある菱川師宣美術館と、写真家の浅井慎平氏の別荘に建てられている施設美術館『海岸美術館』を見ながら、勝浦に住む友人が経営しているヴィストロ・モナミを目指すことにします。
漁港のばんやに一泊した凄さはこのあとわかりました。ギアをリバースに入れるとバックモニターの風景が映すのですが、映像がまったく映りません。白くボヤッとした画面が見えるだけです。恐るべし潮風!
海は大荒れです。車は風にあおられて蛇行を続けます(笑)
菱川師宣美術館を見終えた後、海岸美術館に向かいます。
名前とは裏腹にナビは何故か山の中(笑)
雰囲気を海岸にしたのでしょうか、建物の中は海岸通。
入館料を払い、中に入ると思った以上にすばらしい美術館。写真撮影禁止のマークが無いので、受付の方にお聞きすると撮影OKとのこと。
浅井さんの不肖の弟子になった気分で撮影をしながら一周。でもカメラは昔のIXY2.0(笑)
外に出ると風が少し収まっています。
ステキに晴れた太平洋を見ながら、勝浦に向かいます。少し田舎なんですが17時のオープンで僕らが座っていると、次から次へとお客様が入ってきます。フランス料理ですが、日本酒が似合うんです。
日本酒は地酒『腰古井』の生酒
前菜は、サーモン
魚は・・・ゴメンナサイ。ここら辺から酔っ払ってきています。
肉は牛肉の頬肉の赤ワイン蒸しだったような・・・。
そして、コーヒーとシャーベットを頂き、おなか一杯で車に…
連れ合いはそのままお宅に行き、そのまま友人と朝4時30分までおしゃべりに夢中。
翌朝は、朝食用のパンをお土産に頂き、千葉市動物公園を目指します。目的は、ハシビロコウ。
駐車場に入ろうとすると、無人のゲートでの表示は2100円。おーい、この車はでかいかもしれないけれど乗用車だよぉ。ポカポカ陽気の3連休の最終日の10時過ぎ、僕の後ろにはすで数台の車がつながり、にっちもさっちも行きません。僕に残されたカードは、2100円を支払うか、緊急のインターフォンを押すかの二射一択。インターフォンを押すとお兄さんが駆けつけてくれて500円でINN。よかったです。
簡素な遊園地も付いているこの公園の入園料は500円。お手軽な金額は嬉しいです。
早速入園。
北口から入ると、まずは象さん。飼育員が、象の健康管理について実際を見せてくれます。
一人が棒の先の赤い部分を見せると、象はそこに体の部位をくっつけます。なかなか、賢いです。
キリン、シマウマ、ダチョウ、フラミンゴ、バク、ツル、カンガルー・・・。
そして目的のハシバミコウ。
その後も、ラクダ、クリスマスの書き入れ時を終えたトナカイ、大型ねずみのカピパラ、ナキウサギ・・・。
ふれあい動物園には、ウシ、ブタ、カメ、コヤギ、ヒツジ、ブタなどもいましたが、昼休み中なのでふれあいは出来ませんでした。
しかし、童心に返り楽しい一時でした。
その後すぐ近くにあるみどりの湯でのんびりとして2泊3日の正月キャラバンをしてきました。