湯治時々「鯨」(前編)

 10月3日(日)曇り時々雨
紅葉の温泉地を期待したものの、残暑が激しすぎて、今年の紅葉は若干遅くなるようです。八幡平も木々の葉が、緑色がくすみ始め、既に黄色くなった木や漆の赤も目に入るようになりました。気温は日中でも15℃程度でしょうか?半そでのシャツとフリースでちょうど良いくらいです。半年振りのこの地は、初日から残念ながら雨にかすみ僕らは岩盤浴をあきらめ、通称ブナ玉に入浴に行きました。9時に到着。駐車場は7部の入り。既に宿泊客は、ハイキングに、そしてテント内での岩盤浴にとホテルの出すバスに乗り込む姿があります。が、入り口には「日帰り温泉のお客様は10時からです」との文字。恐る恐るフロントに聞いてみると、OKとのこと。感謝しながら入浴料を払い2Fの温泉へ出向きます。まずは50%のぬる湯へ。ジャグジーのように泡が出るのがこのブナ玉のぬる湯の浴槽。長い時間浸かることを考えると、あつ湯はのぼせ易いのでベースはこのぬる湯。そうなると、泡の効果によりお湯が波立ち、強酸のしぶきが顔にかかるこの泡はありがた迷惑になってしまいます。タオルを顔に載せ応戦(笑)。7分入り3分休む、を繰り返します。最後の10分は、100%源泉へ。まだ初日、ピリピリも来ないまま入浴終了。雨が上がったので、そのまま玉川温泉に出向き岩盤浴を・・・。ところが、日曜日だから?駐車場がいっぱいのため、しばしここで空き待ち。管轄の県の職員さんが、車が5.3mと大きい上、後ろにゴミ箱をしょっているので、もし真中のスペースが次に開いたら(そこに入ってもらうのに、後ろの運転手さんが嫌がらないように)ゴミ箱を外してくれませんか?とても低姿勢に対応される。もちろん、そこはお互い様。こちらが無料で県の施設(駐車場)をお借りするのですから、その程度のことは致しますよ。といったものの空いた場所は山側の端のスペース。結局外さずに駐車する事が出来ました。岩盤では、熱い所を探しながら行くと、ここ空くよ!との声。おじさんに場所を譲ってもらい、30分ほど入浴(?)。僕らも老夫婦に場所を譲って帰り支度をしていると、僕らの安い寝袋を見て、それ良いですね、との事。岩盤浴の大変なのは、下に敷くござと上に掛ける毛布を持っていかなければならないこと。でも寝袋ならとっても身軽だし、なんていっても「ケー○ー○2」で980円。いつ穴が相手も惜しくない代物です。ただ、難点は、化成なので少しでも斜度があると、すべってしまうこと。これは追々考えましょう。
キャンプ場には15時過ぎに帰宅。また雨が降ってきたので、車の中でのんびりと・・・。時間が長く感じた一日でした。

早すぎた。まだ、紅葉していなかった

岩盤浴をしている5mほどのあたりで突沸している

10月4日(月)曇り時々雨
相変わらず肌寒い朝。少し遅めの起床、少し遅めののんびりした朝食を食べ、僕らは玉川温泉に向かいました。駐車場は、さすがに7分の入り程度で簡単に停めることが出来ます。早速岩盤浴。玉川温泉では、著名人だった故とむ氏が愛用したという一番奥まで行き入浴(?)。約1時間で汗びっしょりかいて終了。この日も寝袋は好評でした。毎日、寝袋をネタに見ず知らずの人と話せます。車に戻り、今度は風呂用の支度をして玉川温泉に。「八幡平紅葉と玉川温泉ツアー」と題した観光バスが狭い駐車場にあふれています。と、そのとおりに人も風呂内外にあふれています。そのせいか、風呂の温度も高く、10分も浸かるのは難儀でした。50%のお湯と100%源泉に入り比べて気がついたのですが、どうも100%の方が肌に優しい感じがします。もちろん、pH1.2ですので、成分的には100%の方がきついのでしょうけれど、入っている感覚は、100%の方がやわらかい肌着に包まれているようなそんな優しい感覚を味わえます。それに比べ、何か50%の方は硬いお湯という感じです。
帰りには、霧雨の大庭湿原を探索。何mも積雪のあったGW、その下にはこんなに素敵な湿原があったとは思いいませんでした。天気が悪い中、何枚もの写真を撮って悦に浸り帰ってきました。
 

雨に煙っている大場湿原。やっと紅葉がきれいになってきた。

10月5日(火)曇りのち雨
曇り空の下、まずは岩盤浴をしに玉川温泉へ。夜の冷え込みは、紅葉の色を鮮やかにしているようで、国道沿いの木々が目に美しい。大場湿原には、捜索本部が出来ていました。茸取りにでも山に入った方の行方が知れないのでしょうか?早期無事発見を心から祈ります。玉川温泉駐車場では、石川ナンバーの旧型チャンプと出会いましたが、朴訥としたおじいちゃんはあまり話をするのがお好きではないらしく、すぐに窓を閉められてしまいました。というわけでAK−MLへのご案内はせずじまい。岩盤は、昨日の場所が混雑していたので日曜と同じ大きな岩の斜面ちょうど脈にあたったのか温度が高くいい汗をかきました。その後ブナ玉へ。玉川温泉に比べブナ玉の方が当たりが軟らかいお風呂です。高温が好きな方、きつい方が効果があるように感じる方には物足りないのかもしれませんが、僕個人はブナ玉のお湯のほうが好きです。
数日のんびりと過ごすと頭の中に思い浮かぶのはお土産。今日は、お酒とお菓子を買っていく方のお土産を買いました。お菓子は、前回のGWで気に入った泉榮堂の「ずんだ柿」。これは本当に美味しいです。本社に電話をすると、新玉川温泉で店頭販売をしているとの事。そのまま、新玉へお菓子を買うだけの目的で行ってきました。その後、花輪まで買い物に行き、今日は充実したハードな(LOL)工程で一日を終了。

焼山と玉川温泉

10月6日(水)雨のち晴れ
深夜激しく降った雨の音が聞こえなくはなったものの、今日も朝からシトシト雨降り。昨日の大場湿原は相変わらず警察・消防、そして家族の車でしょうか?数台が大きな無線アンテナの元に駐車しています。今朝はとても冷え込んだので安否が気遣われます。
8時30分玉川に到着し、駐車場に停めた車中で朝食。雨がやんだので、写真を撮っているとおじさんに声をかけられました。聞けば、やはり奥様がご病気との事で鹿角の道の駅から毎日ハイエースのロングをキャンピングカーに改造したもので通われているとの事。新横浜という同郷と言うことでやはり話が弾みます。風呂に入ると、連れ合いは週の半ばで湯あたりをしたらしくバンクベッドでグッタリ。しばらく一人で散策路で写真を撮ります。1時間あまりよく寝たのか、だいぶ元気な晴れやかな顔になったので、今度は岩盤浴。今回の湯治では始めて晴天の下での岩盤浴です。昨日の場所にいくと、1人分の場所が空いており、その横でご夫婦が準備をしています。と思いきしや片付けの様で、その場所を譲ってもらいました。お話を聞くと、お若く見えたのですが、ご夫妻で東北の温泉を巡っているリタイヤ組みとの事。ご主人の生まれが南足柄市で修善寺にお住まいということで、また話が盛り上がります。秋の高くて大きな空に、白い雲、それ以外はまったく何も見えない、寝転がってしばらく見ることなどなくなった現代人である僕らには、自然の中に溶け込めたような雰囲気です。小1時間で汗びっしょりとなり、引き上げ、帰宅の徒につきます。大庭湿原では、既に捜索隊は解散したようで、いつものように湿原探索の人と、湧水を汲みに来た方の車のみでした。僕らも車を停め、片道30分の湿原探索を楽しみました。単位面積あたりの水量は、尾瀬など遥かにしのぐような熊沢川水の流れを囲むように針葉樹、落葉広葉樹が立ち並んでいてとてもきれいでした。久々に夕焼けを見ました。明日は、八幡平アスピーテラインまで半日ハイキングをしようと思います。今夜のおやつは場内で拾ったクリ。美味しかったです。

キャンプ場内のクリ。リスト激闘の末の戦利品(ウソウソ、リスなんて出てこなかったもん!)

10月7日(木)晴れ
快晴の朝。キャンプ場内を15分ほど探索(散歩)。そしてアスピーテラインに向け出発。約30分、エンジンをうならせあえぎあえぎ登るとアスピーテラインのちょうど頂上、八幡平パーキングに到着。9時前なのに有料駐車場は4分入り。早速410円を支払い駐車場に入場。すぐ下には無料駐車場もあるけれど、そして別にカッコをつけるわけではないけれどこの410円の一部が雄大なこの山岳の自然を守るお金になるのなら別に惜しくはない、と思い、ここにしました。(個々の考え方だけれど、道の駅でも一宿一飯(一飯はないけれど・・・)の恩義で何か地の産物を買うべきだと僕は思っています。)昼食の用意をして(ご飯をシャトルシェフで炊いて)山頂に向かって登山を開始。冷たい風が吹いているので、無理をせずに引き返そうと思ったものの、登山道(立派な石をはめ込んだ舗装道路)を歩き始めると、這い松などに遮られ風は止み、フリースのセーターさえ邪魔になるような陽気です。まもなく行くと、鏡沼、めがね沼という小さな2つ(3つ)の沼を横に、針葉樹林帯の中をなだらかに高度を上げていきます。最後に直角に右に曲がると八幡平の山頂です。ここからは視界の開けた草紅葉や栢(?)の中を進みます。木道が気持ちよく靴音を立ててくれ、心の洗われる風景と共に楽しみながらステップを進ませます。雄大ながま池、八幡池を右に見て僕らは源太森に進みます。今迄整備されていた木道が突如終わり、緩いガレ場をすすむと、この八幡平の中でも3本の指に当てはまるという見事な頂きにたどり着けます。安比や岩手山、八甲田山、数々の山々を見て、元来た道を戻ります。
八幡平の山頂への案内図。これを見ると小1時間で廻れそう 最初に姿を見せたのは鏡池
山頂へは、舗装された遊歩道で簡単にいける。 岩手山も遠くにくっきりと・・・
八幡池。さわやかな秋風が歩いて汗ばんだからだに心地いい。
青空の中まで続くような木道 木道は八幡平池を撒くように敷いてある
草紅葉が秋の気配を感じさせる。
源太森の山頂から望む 山頂から今来た遊歩道が遥かに見える
場所場所で、イメージが異なるものの秋を感じさせる八幡平池
2時間かけたハイキングも無事終了
車に戻り、出来上がったご飯にレトルトのカレーの昼食。体は歩いたお陰でポカポカながらも、顔は冷え切っており、温かな車中とお昼ご飯がとても嬉しいです。お腹一杯になったし、駐車場も満車になってきたので、次なる目的地の大沼に向かいます。途中、後生掛温泉のビジターセンターにより紅葉を見に立ち寄ると、センター裏では名物の泥の突沸が見れるとのこと。早速散策に向かいます。鈍い灰色の泥がボコッ、ボコッと出ている様はやはり火山帯の一角なんだと感じさせます。誰もいない散策路の手すりには大量の赤とんぼが羽を休めています。
後生掛名物、泥の突沸。ここにも秋の気配が・・・
雨天続きのストレスを一気に晴らすが如く、僕らの紅葉めぐりは八幡平一の紅葉の名所大沼に向かいます。ビジターセンターで簡単なレクチャーを仕入れ、沼一周の散策路に足を踏み入れました。背丈を越える葦林を抜けると、草紅葉と落葉広葉樹の林、そしてマツとブナ林。見ごたえのある一周でした。1時間の散策を終え、ブナ玉でゆっくりとハイキング疲れを癒し、今日の一日は終了です。
大沼は一周遊歩道に沿って歩けました。色とりどりの紅葉が見事です。
ブナの大木も数多くありました。優しい年のとり方をしている木で、僕も大好きな木の一つでもあります
10月8日(金)曇りのち晴れ
花曇りながらもいい天気。7時10分にキャンプ場を出発、花輪の朝市に行くことにしました。鹿角の中心の町の一つでもある花輪は、3日と8日に朝市がたつと、GWの時に湯治をご一緒したKanonさんから聞いており、急遽行くことにしました。バス停には、小学校に行くバスを待つ子どもたち。いずこもそうですが、子どもたちの通学の風景はかわいらしく、ほほえましく、素敵な風景です。
両側に田んぼの広がる片側一車線の細い曲がりくねった道路をしばらく進むと、突然熊沢川沿いにバイパスが走ります。大河川のような見る川と違い、「親水」という言葉が似合うほどの河川の横に、脈々とバイパスが続くわけですが、その傍らには延々と花壇が作られています。この地の方たちの花への愛着なのでしょうか?そういえば、いたる家々に花壇があり、きれいに手入れがされています。寒い冬をじっと雪の下で耐えることをさだめとしている地域の人の半年の楽しみなのでしょうか?ないものねだりではなく、受け入れた中で出来る楽しみを見出している姿に共感を感じます。
国道285線に入ると車両数は急激に多くなり、めざす道の駅鹿角に到着。6日に玉川温泉の駐車場で知り合った新横浜の方のハイエースロングを探しますが、見つかりません。どうやら既に十和田のほうに旅立たれたようです。
GWの立ち寄った際、愛想良く対応をしてくれた「お団子やのおばちゃん」のところへ。今年も漬物とお味噌、そしてお団子3本入りなので、もう一本別に購入しようとすると、「お金は漬物とお味噌のお金だけでいいから、400円」と・・・。GWの時もそうやって商売ッ気ないことに驚きながらも、少しおまけしてもらったものの、今回も1本100円のお団子4本をおまけしてもらって50%OFFで承諾するほど僕らは大物ではなく、ドギマギしながら追加のお団子1本のみをサービスしてもらって700円を支払いました。「悪いねぇ〜」を連発しながら、道中の安全を何度も祈ってくれたおばちゃん。また、日曜日にお団子食べに行くからね。ちなみに場所は、道の駅の三角看板と、青垣門という大きな門の中間です。お団子は冷たくなっても美味しいですから、是非一度ご賞味あれ!!
来たついでにいつものGS、JAかづの花輪駅前店で給油。前回東北自動車道を降りた時に給油したので、今回のは玉川温泉-アスピア-花輪(買い物)、八幡平(ハイキング)というアップダウンの多い下道のみの使用。5日間で294.5km/50Lと言うことでした。やっぱ、Lと2ndを繰り返す道は燃費悪いです。
さて道を返し、玉川温泉に。10時30分を廻っていると、駐車場も8分の入り、といったところでしょうか?まずは岩盤浴、今日もいつもの場所が空いていたので小1時間。たっぷり汗をかきます。お昼を食べ、そして、温泉へ。今回の旅で玉川温泉は今日が最後です。ゆったりと浸かって来ました。昨日から、100%源泉に入ると、体のあちこちがピリピリと刺激的です、が、まだ湿疹は出来ません。GWより体が強くなったのでしょうか?それとも、お風呂の入る時間が少し短いのでしょうか?
キャンプ場に戻ると、湯ざめが原因なのか、悪寒がします。夕食を食べ、連れ合いの療養(背骨の首の付け根下にホカロン)をして、しばらく寝ていると、元気を取り戻しました。明後日の帰路がありますので、ここで体調を崩すわけには行きません。
10月9日(土)雨
AK−MLの仲間、KenさんからBBSに書き込みがあり、台風が接近していることがわかりました。そして、それを後押しするように同MLに台風関連のニュースがUPされています。キャンプ場のフロントに行けば、インターネットで取得した天気予報が貼ってあり今後関東を直撃し、10日早朝に東北地方で低気圧に変わるとのこと。そんな状況ででしょうか、朝から強い雨降り。急遽、今日は岩盤浴をあきらめブナ玉で2度風呂に入ることにします。ですので、出発は少し遅め。
9時前にキャンプ場を出発し、ブナ玉に着くとちょうど宿泊客のチェックアウト時間。混雑しているフロントをすり抜け2Fの風呂に向かいます。こちらは、連泊のお客様のみですから空いています。ゆっくりと1時間かけて、そう、もう今日が玉川の最後ですからゆっくりと浸かります。さすがに1週間近く経ち、体のあちこちはピリピリと気に触れますが、最後の日です。我慢、我慢。
そして車に戻り昼寝をします。さすがに過酷な入浴を繰り返していますと、グッタリ。バンクに這い上がりそのまま1時間ほど寝てしまいました。起きてお昼を簡単に食べ、再度ブナ玉に行くことにします。今日は、岩盤浴が出来ないのでその分2度浸かろうという魂胆です。ただ、このブナ玉人口の岩盤を作ってあるので、効果のほどはわかりませんが、その岩盤浴もしようと午後は90分間。
タオルケットを小脇に抱え、風呂の中を通る姿はなんとも間抜けですが、その先の岩盤で裸で寝そべります。タオルケットを上に掛けて・・・。やや熱めの石の上で40分寝て、今度は本当に最後の温泉。100%源泉に15分×2回。満喫を致しました。もちろん売店でのコーヒー牛乳も忘れてはいません。
暴風雨の中、今日は早めに宿に向かうと、最中に「品川」ナンバーで初心者マークを貼ったの赤のマツダ車に出会いました。この車は、僕らと前後してアスピアに宿泊している方で、毎晩アスピアに戻られていることを知っており、何度か玉川温泉の駐車場でもお見受けしました。きっと、僕らと同じ目的で来られているのでしょうか?夕方の空いた時間の入浴と夕食を目的にこれからでかけるのかな?
キャンプ場は連休を迎え、またキャンプ場主催のキノコ狩りハイクもあるので、コテージはいっぱいのようです、が、芝生のサイトは僕らとトレーラーの方1台のみでした。
途中の八幡平入り口の足湯でも「キリタンポ祭り」が今日から11日まで開催されると書いてありました。折角のイベントが各地であるので天候も回復してくれるといいですね。
そういえば、川崎ナンバーのスバルドミンゴで来られていたカップルさんもお見受けしなくなったなぁ。帰っちゃったのかな?

10月10日(日)
深夜は暴風でした。裏山の太い枝が折れて車にあたらないように!それだけが気がかりでしたが、ビールを飲んだらお気楽にぐっすりと寝てしまいました。
朝5時過ぎ、残念ながら風、雨ともおさまっていませんでした。残念、再度ベッドへ。
8時、相変わらず同じような状態です。心もち東の空が明るいかな?などと思いながら、撤収の準備。雨の最中の撤収こそ、キャンピングカーでよかったと思える時です。浄水、排水、電気、そしてキャンプ場で決められたごみの処理を済ませれば、後は通行ゲートのカードを返して、管理人スタッフに声を掛けて終了。「生憎の天気で残念でしたね。」と申し訳なさそうに言われるけれど、僕らは所詮湯治療養、雨の聖で客の少ない温泉に浸かり、時期時期に色づいていく紅葉を楽しめましたから充分です。
さて、帰宅直前の日曜日は、花輪教会で礼拝を守ることを常としています。道の駅鹿角に車を停め、徒歩5分の教会に向かいます。
大坂牧師やS姉が驚いたように迎えてくれます。みんな半年前のことを覚えてくれていたようで、こちらも大変嬉しい再会です。説教は、「世界宣教のために祈る」と題し受けました。地方の小さな教会が、さまざまな社会問題に関心を持ち、心を痛めそのわずかな蓄え(物的、人的)を放出するのは2000年前から今も同じなのかもしれません。僕ら夫婦を除くと信徒2名と牧師1名の小さな集会でしたが、与えられたみ言葉の意義は大きかったです。
礼拝後はS姉や大坂牧師の手作りのお昼でおもてなしをして頂き、また来年のGWの再会を約束して分かれました。
その後、大湯のストーンサークルと黒又山を見て、十和田ICから高速に乗り、走っては寝て走っては寝てを繰り返しながら、11日午前無事キャラバンを終了しました。1873km走行、燃費約6.8km/lでした。