2001年初冬〜

各メーカーに問い合わせて、カタログが続々と届くようになり、枕もとにACが常時置かれるようになると、もともと興味を持っていたかみさんもキャンカーのカタログを見るようになりました。
AtoZのアラモを例にキャンカーの説明をします。寝るのはバンクベッド、晴れれば、サイドオーニングを出してその下で食事をすれば良いし、室内のキッチンは、雨の時用…。
しかし連れ添って16年。かみさんは、僕のことを熟知しているようでした。僕は、かみさんと二人で出かけることが極端に少ない人間で、多くの仲間とワイワイするのが好きでした。そして、見た目どおりずぼらな性格なんです。「他の仲間家族と一緒に出かけるのに、バンクベッドだけじゃあダメじゃないの!でも(酔っ払ってウダウダしたあなたが)ダイネットをベッドにする訳ないから、結局食事の洗いものをしてベッドメーキングするのは私になるのだから、リアに二段ベッドがあるのが良い!!と言うものでした。
まさに、仰る通りで…、とぐうの音も出ない僕としましてはかみさんの希望どおりのキャンカーを探し始めました。
おりしも、お台場で東京キャンカーショーが行われました。かみさんに金額を含めて認知してもらうには絶好のチャンスですが、残念ながら仕事が入っておりNG。しかし、グローバルさん、AtoZさん、日産ピースフィールドさんから招待状を頂きましたので、キャンプ仲間のKさんと一緒に出かけました。
11月3日、急に寒くなった初冬のんびりとお台場に行きました。(と言ってもKさんは職場の直ぐそばなので楽しみではなかったかもしれません)
アクアシティーでゆっくりと食事をしてビールなんか飲んで、ウ〜ン休みを満喫!!
はやる気持ちを抑えて入り口に陣取るバンテックへ。みんながお勧めのZILやこの冬の目玉キャンカーの現代ベースのSRXが並んでいます。
敬意を表して(?)中を覗き、AtoZヴースを探します。メールや招待状を送ってくれた斎藤さんはバリバリの営業マンと言う感じのさわやかな方でした。
さっそくアラモを見させてもらいます。確かに、4.8×1.8と言うサイズは若干狭めです。がそれにも増して、バンクベッドの高さがないのが気になりました。腕の力で「よいしょ!」っと上がろうとすると、高さがないので頭や肩を天井にぶつけてしまいそうになります。(これは階段を使えば済むのかもしれませんし、慣れの問題かもしれません)
でも、400万円台の前半で買える車にしてはしっかりとした感じです。それに以前書きましたが、ベース車と「でんでん部分」の幅の差が少ないので、外の見栄えはなかなかです。斉藤さん曰く、(AtoZの)社長は、スポーツカーが好きなので、デザインにも凝るんです、とのこと。確かに、名車スカイラインのようなウェイヴが車を引き締めています。
キャンカーを購入する際の大きな条件に、販売店の方の誠意を上げる方が多くおります。それは車を買う以上に、購入後色々なメンテナンスをするにも販売店に足を運ぶ機会が多いから、との事。そういう意味では斎藤さんは高ポイントでした。
AtoZのヴースを出る頃から、ポツポツと…ありゃ…聞いてないよぉ〜、って言ったら天気予報は雨の予報とか…聞いていない僕が馬鹿でした(^^ゞ
つづいてグローバルのヴースを探します。ここは、かみさんのお気に入りのKING5.0WDのコーチビルダーです。しかし、既にメールでお断りが合ったのですが、残念ながら5.0WDは今回のショーには展示されていません。
最高峰のKING5.7をまず見させていただきます。が、これが失敗でした。すごいです。一つ一つの調度品の品のよさ、大きさ、レイアウト、どれをとっても…シンクの深紅(しゃれじゃあありません)色が個人的には嫌でしたが…。すばらしかったです。ただ、価格を除いては…。4WDは800万円ですからねぇ〜。宝くじでもあたらない限り、新車購入は無理です(>_<)
東京キャンピングランドの木村さんにご挨拶をして、一緒にKING5.3を見せていただきます。バンクベッドの高さは、アラモよりあるようで、よっこらしょ!とよじ登ることは出来ました。そして、バンクの大きさも体験しました。168cmの僕なら縦にも横にも寝れる大きさです。もちろん横に寝た場合は、一番入り口側の人は、落ちるのが怖くて寝れないかもしれませんが…。かみさんと二人なら、自宅よりゆったりと寝れるかも…。
WDの話を伺いました。しかし、リアのWDは頭の部分は巾70cmなものの、ちょうど下半分は巾50cmしか取れないこと、これをつけるとトイレはカセット四季がつかず、ポータブルになってしまうことなど、問題があることも分かりました。
また、木村さん一人で、ダイネットをベッドにしましたが、5分程度でメーキング完了、と思った以上に簡単であることが分かりました。
環境問題を考えていること、かみさんがWDを気に入っていること、調度品がシックで落ち着いていることなどかなりポイントが高かったです。
グローバルのヴースを出ると、外は本格的に秋の冷たい雨が降っています。
傘を持たない僕らは、招待券を下さった日産ピースフィールド、メールをくれたリーエキスポートなどの気になるヴースを見ることなく、会場を後にしました。
「勢いでやっちゃうんですよ」とはAtoZの斉藤さんの談。コーチビルダーは、クライアントの話し合いの中で設計をして製作をしていきます。そんな話し合いのときに無理難題を言われても、お客さんの希望をかなえたいと言うサービス精神が強いようです。
そんな訳で、今はKING5.3で、KING5.0WDを造れないかと考えております。
近いうち、かみさんと一緒に東京キャンピングカーランドを伺って聞いてみたいと思います。